【無印】BPM計算型瞬間移動の解説

2024年2月17日土曜日

ギミック解説

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※この解説には憶測を含む可能性があります。


BPM計算型瞬間移動とは?どんな挙動?


命令文「#BPMCHANGE」を用いて現在のBPMに任意の倍率を掛け、瞬間移動させるギミックです。

使い方 / 記述例

BPM=128

#START
#MEASURE 3/4
111,
#BPMCHANGE 12800 //現在のBPMの100倍
#MEASURE 100/4 //MESUREも100倍にする
#BARLINEOFF
1,
#BPMCHANGE 128
#MEASURE 1/1
#BARLINEON
1111,
#END
瞬間移動させたいタイミングで「BPMCHANGE (現在のBPM*n)」を入力します。

MEASUREには(瞬間移動させる時間*n)を指定します。

記述例は128BPMで1/4小節の時間だけ瞬間移動させる条件かつn=100なので、「#BPMCHANGE 12800(128×100)・#MEASURE 100/4((1×100)/4)」としています。
計算例

BPM=128

「現在のBPM×50」で「1/4小節の時間」だけ瞬間移動させたい
#BPMCHANGE 6400 // =128×50
#MEASURE 50/4 // =(1×50)/4

「現在のBPM×100」で「1/8小節の時間」だけ瞬間移動させたい
#BPMCHANGE 12800 // =128×100
#MEASURE 100/8 // = (1×100)/8

「現在のBPM×400」で「1/16小節の時間」だけ瞬間移動させたい
#BPMCHANGE 51200 // =128×400
#MEASURE 400/16 //  =(1×400)/16
ちなみに、無印次郎が認識できるBPMCHANGEの最大値は120000です。

現在のBPMに倍率を掛けた結果120000超えになると次郎が落ちるので、計算結果が120000未満になるよう倍率を調節しましょう。

BPM計算型瞬間移動のメリット

BPM計算型瞬間移動のメリットは、以下の通りです。

  1. 意図的に残像を表示させられる
  2. ズレが発生しない
  3. 瞬間移動の小節に音符を置いても表示される

メリット①意図的に残像を表示させられる

個人的にBPM計算型瞬間移動の最大のメリットだと思っています。

×10~50など倍率を控えめにすれば、意図的に残像の表示が可能です。

そのため、残像を演出として取り入れたいときに便利。

ほかの瞬間移動ギミックにはない唯一無二のメリットでもあります。

メリット②ズレが発生しない

なぜズレないかというと、BPMと同じ倍率をMEASUREにも掛けているため

ただ、「#BPMCHANGE」による判定位置のズレは発生するので、乱用する際は対策しましょう。

メリット③瞬間移動の小節に音符を置いても表示される

バグ式瞬間移動とは違い、瞬間移動の小節に音符を置いても表示されます

BPM計算型瞬間移動のデメリット

BPM計算型瞬間移動のデメリットは、以下の通りです。

  1. 瞬間的な発動は不可
  2. 残像を表示させたくないときの瞬間移動として使うのは向かない

デメリット①瞬間的な発動は不可

BPM計算型瞬間移動は、瞬間的に発動させられません。

同ギミックで瞬間的に発動させるには、MEASUREの値を1/1000などにして移動時間を瞬間的にする必要があります。

ただ、瞬間移動先の音符の速度がSCROLL 1だとしても、画面外から音符を瞬間移動させるなら最低でも1/1と記述しなければいけません。

MEASUREが1/1000なら1000倍にして1000/1000(1/1) にすると同時に、BPMも1000倍にする必要があります。

しかし、無印次郎のBPMCHANGEは120000が最大値で、BPM120未満ではないと120000を超えてしまうため認識しません。

次郎で作譜する曲はBPM120を超えるケースがほとんどなので、1000倍にできる曲は限られます。

移動時間をMEASURE 1/100とし、現在のBPMと一緒に100倍の倍率を掛け、BPMが120000を超えないようにするのが現実的でしょう。

ただし、1/100でも人によっては「瞬間的ではない」と感じるかもしれません。

瞬間的な移動時間で瞬間移動を発動させるなら、バグ式瞬間移動120000式瞬間移動を使うのがおすすめです。

デメリット②残像を表示させたくないときの瞬間移動として使うのは向かない

BPMを上げる形で残像を表示させずに瞬間移動させるなら、余裕を持って現在のBPM×1万倍にはしたいところ。

しつこいようですが、無印のBPMCHANGEの最大値は120000なので現実的ではありません。

仮にBPMが120で1000倍にできたとしても残像が表示されることがあるので、完璧な瞬間移動として使うのは不向きです。

残像を表示させたくないなら、バグ式瞬間移動を使いましょう。

BPM計算型瞬間移動の評価

汎用性の高さ★★★☆☆
曲へのハマりやすさ★★★☆☆
記述の簡単さ★★★☆☆
※評価はあくまで独断であり、個人差があることを留意してください。

ギミックの評価基準は以下を参照。

汎用性の高さ:★★★☆☆

ギミック譜面において残像が必須な場面はあまりないので、そこまで使いません。

残像が絶対に表示されない瞬間移動としても不向きで、汎用性には欠けるかなと思います。

曲へのハマりやすさ:★★★☆☆

「残像」という挙動自体が少々マニアックなので、音にハメるには十分な見極めが必要。

あくまで経験談ですが、残像がハマる音はどちらかと言えば少ないです。

記述の簡単さ:★★★☆☆

10倍や100倍などの倍率なら計算も簡単ですが、128倍のように細かい倍率だとBPMの値を暗算で求めるのは難しいです。

こだわりが強い人なら電卓は必須でしょう。

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