【無印】バグ式瞬間移動の解説-be inflexible

※この解説には憶測を含む可能性があります。

バグ式瞬間移動とは？どんな挙動？

命令文「#BPMCHANGE」のバグ（要検証）を使って瞬間移動させるギミックです。

使い方 / 記述例

BPM＝128

#START
1111,
#BPMCHANGE 128 //※任意の数値
#MEASURE 2/1 //どこから瞬間移動させるかを指定
0
#BPMCHANGE -128 //※を負の値にした数値を指定
0,
#BPMCHANGE 128
#MEASURE 1/1
1111, //この小節が瞬間移動する
#END

瞬間移動させたい位置で、以下を入力します。

#BPMCHANGE X
#MEASURE n/n //分母は1以上
0
#BPMCHANGE -X
0,

Xは0より大きければどんな数値でもOK。

記述例はX＝128ですが、＝1や＝120000でも挙動は変わりません。

MEASUREにて、ギミック発動後の小節をどこから移動させるかを指定します。

1/1小節先から移動させるなら「#MEASURE 1/1」、2/1小節先から移動させるなら「#MEASURE 2/1」としましょう。

また、バグ式瞬間移動は最初の#BPMCHANGEがトリガーとなるため、X＝現在のBPMでも省略できません。省略すると瞬間移動しないので注意。

BPM＝128

NG記述例

#START
1111,
//ここのBPMCHANGEが省略されている
#MEASURE 2/1
0
#BPMCHANGE -128
0,
#BPMCHANGE 128
#MEASURE 1/1
1111,
#END


正しい記述例

#START
1111,
#BPMCHANGE 128 //BPMが変わらなくても必ず記述
#MEASURE 2/1
0
#BPMCHANGE -128
0,
#BPMCHANGE 128
#MEASURE 1/1
1111,
#END

ちなみに、バグ式瞬間移動を発動させる小節は瞬間的に処理されます。

そのため、BPMCHANGE自体のズレを無視するならズレ調節は必要ありません。

バグ式瞬間移動のメリット

バグ式瞬間移動のメリットは、以下の通りです。

残像を発生させずに瞬間移動させられる
瞬間移動後のズレ調節を必要としない

メリット①残像を発生させずに瞬間移動させられる

バグ式瞬間移動の最大の強み。

瞬間移動というよりはワープに近い挙動なので、残像が発生しません。

ほかの瞬間移動ギミックは意図しない残像で悪く見えることもあるため、根本の残像を対策できるのはかなり大きいです。

メリット②瞬間移動後のズレ調節を必要としない

同じ瞬間移動ギミックに120000式瞬間移動がありますが、仕組み上ズレ調節が必要。

バグ式瞬間移動は、瞬間的に先の小節をワープさせるのでズレません。

ただし、多用する場合はBPMCHANGE自体のズレに注意しましょう。

バグ式瞬間移動のデメリット

バグ式瞬間移動のデメリットは、以下の通りです。

バグ式瞬間移動の小節に音符を置いても表示されない

デメリット①バグ式瞬間移動の小節に音符を置いても表示されない

バグ式瞬間移動の小節に音符を置くと、判定はしますが音符自体は表示されません。

そのため、表示されている音符が判定した瞬間にギミックを発動させるなら、以下のような工夫が必要です。

BPM＝128

#START
1111,
#BPMCHANGE 128
#MEASURE 2/1
1 //←瞬間移動の小節なので表示されない
#BPMCHANGE -128
0,
#BPMCHANGE 128
#MEASURE 1/1
1111,
#END

↓

#START
1111,
#MEASURE 1/1000
1, //←瞬間移動の小節ではないので表示される
#BARLINEOFF
#BPMCHANGE 128
#MEASURE 2/1
0
#BPMCHANGE -128
0,
#BPMCHANGE 128
#MEASURE 249/1000
0,
#MEASURE 3/4
111,
#MEASURE 1/1
#BARLINEON
1111,
#END

120000式瞬間移動やBPM計算型瞬間移動なら、瞬間移動の小節に音符を置いても表示されます。

上記の工夫が面倒なら、それらのギミックで妥協するのも手です。

バグ式瞬間移動の評価

汎用性の高さ	★★★★★
曲へのハマりやすさ	★★★★☆
記述の簡単さ	★★★★★

※評価はあくまで独断であり、個人差があることを留意してください。

ギミックの評価基準は以下を参照。

ギミック評価の採点基準

汎用性の高さ：★★★★★

残像が発生しない瞬間移動なのが汎用性の高い理由。

特に「ダミーノーツのコマ送り」をきれいに見せるには残像を抑える必要があるので、かなり重宝します。

それを抜きにしても、ギミック譜面では瞬間移動を使う機会が多いため、必ず覚えるべきです。

応用もさせやすく、発想次第で色々な表現を作れます。

曲へのハマりやすさ：★★★★☆

「音符が出現する」というインパクトがやや強い挙動にしては、そこまでミスマッチが発生しない印象があります。

特徴的な音に対して使えていれば、明確な違和感は起こらないでしょう。

ただ、ミスマッチではないがマッチしてもいないみたいなことは起こりやすいので、適当に使用するのは推奨できません。

記述の簡単さ：★★★★★

バグの挙動なので複雑なイメージもありますが、記述自体はかなり簡単。

BPMCHANGEの数値は例外を除いて何でもいいですし、調整するとしたらMEASUREぐらいです。

【無印】バグ式瞬間移動の解説