※この解説には憶測を含む可能性があります。
疑似停止とは?どんな挙動?
使い方 / 記述例
BPM:128
#HBSCROLL
#START
1111,
#BPMCHANGE 0.128 // =128÷1000
#MEASURE 1/1000 // =1/(1×1000)
0, //停止する小節
#BPMCHANGE 128 // 元のBPMに戻す
#MEASURE 1/1
1111,
#END
BPMCHANGEで、BPMを0に近い数値まで下げます。
主流なのは「BPM÷1000」の値まで下げる方法。
上記記述例では「128÷1000」で、0.128まで下げています。
MESUREが1/1のままだとBPM0.128の1/1小節として処理されてしまうので、MESUREの分母にも1000を掛けてあげましょう。
するとBPM0.128の1/1000小節となり、時間にしてBPM128の1/1小節だけ停止します。
1/2小節だけ停止させたいなら「#MEASURE 1/2000」、1/16だけ停止させたいなら「#MEASURE 1/16000」とするのが正しいです。
しかし、「BPM÷1000」だと停止時間の長さによっては微妙に動くので、完全な停止に近づけるなら「BPM÷10000」もアリ。
その場合は、MEASUREの分母にも10000を掛けてあげましょう。
計算例
BPM:128
BPM÷1000で1/2小節停止させたい
#BPMCHANGE 0.128 // =128÷1000
#MEASURE 1/2000 // =1/(2×1000)
0,
BPM÷1000で1/16小節停止させたい
#BPMCHANGE 0.128 // =128÷1000
#MEASURE 1/16000 // =1/(16×1000)
0,
BPM÷10000で1/4小節停止させたい
#BPMCHANGE 0.0128 // =128÷10000
#MEASURE 1/40000 // =1/(4×10000)
0,
疑似停止のメリット
疑似停止のメリットは、以下の通りです。
- 応用させやすい
- 停止させる時間を小節で指定できる
メリット①応用させやすい
疑似停止の最大のメリット。
停止させる小節を作るので、他のギミックと併用しやすいです。
例としては以下が挙げられます。
「応用できる停止」なのが本当に便利。
メリット②停止させる時間を小節で簡単に指定できる
同じ停止系ギミックとしてDELAY停止が挙げられますが、秒数の計算やズレ調節など面倒なところもあります。
疑似停止は「BPMを1000で割って」「MEASUREの分母に1000を掛ける」 だけ。
もっと簡単に言えば、今のBPM値の先頭に「0.」を付けて、MESUREの分母に「000」を付けるだけでOK。
#BPMCHANGE 128
#MEASURE 1/1
0,
↓
#BPMCHANGE 0.128
#MEASURE 1/1000
0,
慣れればスラスラ記述できます。
疑似停止のデメリット
疑似停止のデメリットは、以下の通りです。
- 小節数が増えやすい
- 停止させる小節に音符を置くと残留するケースも
デメリット①小節数が増えやすい
疑似停止は「停止する小節を作る仕組み」なので、使った分だけ小節数が増えます。
何十回も使えば、作譜時の小節送りがもたつきます。
あくまでも作譜時のデメリットなので、人によってはそこまで気にならないかも。
デメリット②停止させる小節に音符を置くと判定枠に残留するケースも
停止させる小節で置いた音符が判定枠に残留するケースは、以下の通りです。
- 判定時に音符が叩かれなかった
- 黄色連打を配置した
残留した音符はプレイ時だけでなく、作譜時も邪魔になります。
なので、停止させる小節に音符を置かないようにする工夫が必要なわけです。
工夫する前
1111,
#BPMCHANGE 0.128
#MEASURE 1/1000
1, // ←この音符が残留する
#BPMCHANGE 128
#MEASURE 1/1
1111,
工夫した後
1111,
#MEASURE 1/100
1,
#BPMCHANGE 0.128
#MEASURE 99/100000 // =99/(100×1000)
0, // ←音符がないので残留しない
#BPMCHANGE 128
#MEASURE 1/1
1111,
これが少しばかり面倒…。
疑似停止の評価
※評価はあくまで独断であり、個人差があることを留意してください。
ギミックの評価基準は以下を参照。
汎用性の高さ:★★★★☆
「応用が利く停止」なのが汎用性の高い理由。
ギミック譜面に必須ってほどではありませんが、覚えておくだけでギミックの幅が結構広がります。
曲へのハマりやすさ:★★★★☆
疑似停止単体では、そこまで曲にハマらない印象。
単に停止させる目的なら、経験的にDELAY停止の方がハマるかなと思います。
色々な応用パターンを作れるので、選択肢が広い分、曲にハマる挙動を選択しやすいのが強み。
記述の簡単さ:★★★★★
覚えれば非常に簡単。
BPMの値とMEASUREの分母に「0」を付けるだけなので、計算不要と言ってもいい。
音符の残留を対策すると少し記述が複雑になりますが、簡単なのは違いないです。
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