※この解説には憶測を含む可能性があります。
DELAY停止とは?どんな挙動?
命令文「#DELAY」を使用して譜面を停止させるギミックです。
使い方 / 記述例
BPM:128
#HBSCROLL
#START
1010101
#DELAY 1.875 //ここで譜面が停止
0,
1111,
#END
停止させたい位置に「#DELAY n」を入力します。
nには停止させたい秒数を入力。
記述例は128BPMで1小節停止させるため、128BPM・1小節の秒数である1.875を指定しています。
また、1小節の長さは「(60÷BPM)×4」で求めることが可能。
16分間隔の時間を求めるなら、この式をさらに16で割ればいいです。
以下は計算例。
BPM=128
2小節の時間を求める
→((60÷128)×4)×2=3.750
1小節の時間を求める
→(60÷128)×4=1.875
2分間隔の時間を求める
→((60÷128)×4)÷2=0.938
4分間隔の時間を求める
→((60÷128)×4)÷4=0.469
DELAYで停止させる度に手作業で計算するのは手間が掛かるので、こういうサイトを活用したり計算プログラムを作ったりするのがいいです。
DELAY停止のメリット
DELAY停止のメリットは、以下の通りです。
- 0小節で停止させられる
- 一部画像も停止する
メリット①0小節で停止させられる
「DELAY」を任意の位置に入れるだけで停止するので、疑似停止のように停止用の小節が必要ありません。
これにより、作譜時の小節送りがスムーズになります。
停止箇所が多いほど実感しやすいメリットです。
メリット②一部画像も停止する
DELAY停止は、譜面だけでなくスキンの一部画像を停止させる効果があります。
停止する画像の例
- どんちゃんなどのプレイヤー画像
- 踊り子などのダンサー画像
- ゴーゴーの炎
画像ごと停止させるので、「止まっている感じ」がとても強いです。
DELAY停止のデメリット
DELAY停止のデメリットは、以下の通りです。
- ズレ調節が必須
- 無印次郎の仕様上どうしてもズレる
デメリット①ズレ調節が必須
DELAY停止を使うと、止めた秒数分だけ次の音符が判定するまでの時間がズレます。
なので、音符間隔を変えたり、#MEASUREの数値などを調節してズレを解消する必要があるわけです。
慣れるまではちょっと面倒かも。
デメリット②無印次郎の仕様上どうしてもズレる
無印次郎のDELAYは、小数点第3位までしか認識しません。
例えば「#DELAY 0.1234」と入力した場合、次郎は「#DELAY 0.123」と認識。
つまり、0.0004秒ズレます。
1箇所程度なら誤差ですが、10箇所同じ数値を入力すれば0.004秒のズレとなり、人によっては気になり始めます。
なので、気になるぐらいズレてきたら「DELAY-値」で修正が必要です。
もちろん、停止時間の正確な計算結果が「0.123000…」と小数点第3位以内に収まるならズレません。
DELAY停止の評価
ギミックの評価基準は以下を参照。
汎用性の高さ:★★★☆☆
DELAY停止はあまり応用がないので、単体で使うケースが多いです。
そのため、使い方の幅はやや狭め。
どちらかと言えば、応用が利きやすい疑似停止の方が使われる印象です。
曲へのハマりやすさ:★★★☆☆
「停止」という挙動そのもののインパクトが強いため、適当に使うとミスマッチが起こる可能性も。
ただ、場面をしっかり見極めれば十分音にハマります。
記述の簡単さ:★★★★★
任意の箇所に「#DELAY n」を入力するだけなので、記述難易度の低さはトップクラス。
強いて言うなら、DELAY停止に対するズレ調節が少々面倒ですが、慣れればそこまで難しくありません。
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