※この解説には憶測を含む可能性があります。
マイナス式連打背景とは?どんな挙動?
使い方 / 記述例
BPM=128
#DELAY-値で重ねるパターン
#START
1111, //ここに連打音符を被せる
#DELAY -1.875 //128BPMの1小節の秒数
5000000000080000,
1111,
#END
#MEASURE-値で重ねるパターン
#START
1111, //ここに連打音符を被せる
#BPMCHANGE 128 // 正の値
#MEASURE -1/1 // 負の値
0,
#MEASURE 1/1
5000000000080000,
1111,
#END
連打を被せたい小節のあとにDELAY-値もしくはMEASURE-値を使い、直後の小節の内容を被せます。
直後の小節に連打音符を配置し、連打背景を再現するギミックです。
注意点として、無印次郎の#DELAYは小数点第3位までしか認識しません。
例えばDELAYの計算結果が-1.2345の場合、0.0005秒だけ譜面がズレます。
MEASURE-値で重ねる方法の方が、計算不要で譜面ズレも発生しないのでおすすめです。
マイナス式連打背景のメリット
マイナス式連打背景のメリットは、以下の通りです。
- リアルタイムで連打背景を実現できる
- その場で連打背景を再現できるギミックの中では記述が簡単
メリット①リアルタイムで連打背景を実現できる
マイナス式連打背景は、その場で連打音符を前の小節に被せられます。
逆走式ダミーノーツのような位置調節が不要なので、記述難易度が低いです。
メリット②その場で連打背景を再現できるギミックの中では記述が簡単
類似ギミックとしてバグ式連打背景が挙げられますが、記述が少しだけ複雑です。
マイナス式連打背景、中でもMEASURE-値で連打背景を再現する方法はかなりシンプルな仕組みで、直感的に記述できます。
マイナス式連打背景のデメリット
マイナス式連打背景のデメリットは、以下の通りです。
- 連打音符以外のダミーノーツを置く用途には向かない
- 連打音符の長さを調節しないと連打の判定が入る
- 連打背景のSCROLLが優先される
デメリット①連打音符以外のダミーノーツを置く用途には向かない
マイナス式連打背景では、連打音符だけではなく通常の音符を被せることも可能です。
しかし、普通の音符を置いた場合は、連打背景終了時にそれらの音符がまとめて判定されます。
例えば、連打背景の小節にドンを16打置くと、ギミック終了時に∞分間隔で16打のドンがすべて判定されます。
これによってフルコンボ不可能な譜面になるケースもあり、連打以外の音符を置くのはあまり推奨できません。
オートOFFでの鑑賞が前提の譜面に使ったり、分岐式ダミーノーツと組み合わせて使ったりするならアリかも。
デメリット②連打音符の長さを調節しないと連打の判定が入る
連打背景の対象となる音符の始点と終点の長さに合わせて連打音符を置くと、連打音符の終点で連打の判定が入ります。
気になる人は、48分以上などの細かい間隔で連打の終端を1個分短くしましょう。
デメリット③連打背景のSCROLLが優先される
このように記述したとします。
BPM=128
#MEASURE 1/1
#SCROLL 1 //このSCROLLは無視される
1111,
#MEASURE -1/1
0,
#BPMCHANGE 128
#MEASURE 1/1
#SCROLL 2 //このSCROLLが適用される
5000000000080000,
連打を被せる音符にSCROLLが掛かっていても、連打背景に掛かっている小節のSCROLLが優先されます。
そのため、音符と連打背景にそれぞれ別のSCROLLを適用することはできません。
逆走式ダミーノーツなら別々のSCROLLを適用できるので、気になる人はそちらを使いましょう。
マイナス式連打背景の評価
ギミックの評価基準は以下を参照。
汎用性の高さ:★★★☆☆
後述する記述の簡単さもあり、その場で連打背景を再現できるギミックの中では汎用性が高め。
ただ、音符と連打背景に別々のSCROLLを掛けられる逆走式ダミーノーツと比べると、使い勝手が悪いです。
記述の簡単さから「ここで連打音符被せたいな~」ってときには手軽に実現できるので、一応覚えておくと便利。
曲へのハマりやすさ:★★☆☆☆
音符の背景に連打を被せると聞けばシンプルですが、見た目のインパクトは結構強め。
そのため、使う場面は十分に見極める必要があります。
このギミックの場合は音符と連打背景に別々のSCROLLを掛けられないので、応用が利かない分音にハメる難易度が高いです。
記述の簡単さ: ★★★★★
DELAYとMEASUREのどちらを使う場合でも、簡単に連打背景を再現できます。
中でもMEASUREを使う方法は計算不要なので、直感的に記述できるはずです。
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