※この解説には憶測を含む可能性があります。
120000式瞬間移動とは?どんな挙動?
使い方 / 記述例
BPM=128
#START
1010101
#DELAY -0.004 //ズレ調節
0,
#BPMCHANGE 120000
#MEASURE 2/1 // 瞬間移動の範囲を指定
0,
#BPMCHANGE 128
#MEASURE 1/1
1111,
#END
瞬間移動させたいところで、「#BPMCHANGE 120000」を入力します。
どこから瞬間移動させるかは、#MEASUREにて指定。
また、瞬間移動の小節は瞬間的ではないため、ギミック発動の前後でズレ調節が必要です。
ただ、BPM120000の1/1小節は0.002秒であり、これを元にズレを計算すれば楽。
記述例は瞬間移動の範囲を2/1としているので、ズレは0.002×2=0.004秒となります。
これを相殺するため、#DELAY -0.004を直前に記載しています。
120000式瞬間移動のズレを解消させるDELAY計算例
瞬間移動の範囲1/1
#DELAY -0.002 //(60÷120000)×4
瞬間移動の範囲2/1
#DELAY -0.004 //0.002×2
瞬間移動の範囲4/1
#DELAY -0.008 //0.002×4
瞬間移動の範囲8/1
#DELAY -0.016 //0.002×8
ちなみに、なぜ120000なのかというと、無印次郎が認識できるBPMCHANGEの最大値が120000であるため。
120001や120000.1など、120000以上の数値をBPMCHANGEに指定すると次郎が落ちるので注意しましょう。
120000式瞬間移動のメリット
120000式瞬間移動のメリットは、以下の通りです。
- 瞬間移動の小節に音符を配置しても表示される
メリット①瞬間移動の小節に音符を配置しても表示される
同じ瞬間移動ギミックにバク式瞬間移動がありますが、こちらは瞬間移動の小節に音符を配置しても表示されません。
一手間加えれば表示できるものの、追加の記述が必要なので少々面倒です。
120000式瞬間移動なら、瞬間移動の小節にそのまま音符を配置しても表示されます。
音符判定と同時に瞬間移動させたいときには便利かも。
120000式瞬間移動のデメリット
120000式瞬間移動のデメリットは、以下の通りです。
- 完全な瞬間移動ではなくたまに残像が表示される
- ズレ調節が必須
デメリット①完全な瞬間移動ではなくたまに残像が表示される
BPMの数値を上げて瞬間移動させる仕組みなので、たまに残像が表示されます。
連続的に使用したり、瞬間移動の範囲が広かったりすると残像の表示が顕著になる傾向にあります。
また、残像の表示は確定的ではないため、あえて残像を表示させるのにも向きません。
残像を表示させるならBPM計算型瞬間移動を使うのがおすすめです。
デメリット②ズレ調節が必須
瞬間移動の小節は瞬間的な小節ではないので、DELAYなどを使ったズレ調節が必須です。
瞬間移動の直後や直前にDELAY-値を入れると瞬間移動しなくなるなどの問題が発生するため、ある程度間を開けてDELAYを入れる工夫も必要。
また、無印次郎の#DELAYは小数点第3位までしか認識しません。
例えば、BPMCHANGE 120000に対してMEASURE 1/4にするとズレは0.0005秒となり、DELAYを使ったズレ調節は不可になります。
この場合は瞬間移動を2回使ったら#DELAY -0.001で調節するといった工夫が必要になり、少々手間です。
120000式瞬間移動の評価
ギミックの評価基準は以下を参照。
汎用性の高さ:★★☆☆☆
今ではほぼ上位互換のバグ式瞬間移動があるので、わざわざ120000式瞬間移動を使用する意味もあまりないです。
強いて言うなら表示されている音符の判定と同時に瞬間移動させたいときに役立ちますが、バグ式瞬間移動も工夫次第で同じことができるため、残念ながら下位互換。
昔は必須ギミックだったものの、バグ式瞬間移動の発見により存在意義がほぼなくなりました…。
曲へのハマりやすさ:★★☆☆☆
残像の表示を制御できないのが最大のデメリット。
確実な瞬間移動を演出させようと思っても残像が表示されたり、残像付きの瞬間移動を再現しようとしても残像が表示されなかったりすることもあります。
つまり、理想的な瞬間移動が実現するかは運次第です。(残像が表示されないケースが多い印象ではあります)
記述の簡単さ:★★★★☆
記述自体は簡単ですが、DELAYによるズレ調節が必要なのは少々手間。
瞬間移動の範囲が小さかったり、直前や直後に音符が配置されていたりするとDELAYのズレ調節ができないこともあります。
そのため、使い勝手もまあまあ悪いです。
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