※この解説には憶測を含む可能性があります。
BPM変化とは?どんな挙動?
命令文「#BPMCHANGE」を使い、譜面の速度をその場で変更させるギミックです。
使い方 / 記述例
BPM:128
#START
1111,
#BPMCHANGE 256 // =基本BPM×2
#MEASURE 2/1 // =加速させる範囲×2
1111,
#BPMCHANGE 128
#MEASURE 1/1
1111,
#END
「基本BPM*x / 加速させる範囲*x」を各命令文にて指定。
xは倍速させる数値。加速させる範囲は#MEASUREで指定します。
記述例では「基本BPM(128)*2 / 加速させる範囲(1/1)*2」としています。
基本BPMに掛けた数値は、小節にも同様に掛けてください。
例えば「基本BPM*1.5」とするなら、「加速させる範囲*1.5」とするのが正しいです。
計算例(加速)
BPM:128
1/1小節の範囲を2倍速にする
#BPMCHANGE 256 // =128×2
#MEASURE 2/1 // =(1×2)/1
0,
1/2小節の範囲を1.5倍速にする
#BPMCHANGE 192 // =128×1.5
#MEASURE 1.5/1 // =(1×1.5)/1
0,
2/4小節の範囲を1.25倍速にする
#BPMCHANGE 160 // =128×1.25
#MEASURE 2.5/4 // =(2×1.25)/1
0,
計算例(減速)
BPM:128
1/1小節の範囲を0.5倍速にする
#BPMCHANGE 64 // =128×0.5
#MEASURE 0.5/1 // =(1×0.5)/1
0,
1/2小節の範囲を0.75倍速にする
#BPMCHANGE 96 // =128×0.75
#MEASURE 0.75/2 // =(1×0.75)/2
0,
2/4小節の範囲を0.25倍速にする
#BPMCHANGE 32 // =128×0.25
#MEASURE 0.5/4 // =(2×0.25)/4
0,
BPM変化のメリット
BPM変化のメリットは、以下の通りです。
- 応用がかなり利く
- 単体ならミスマッチが発生しにくい
メリット①応用がかなり利く
すべての応用ギミックにはBPM変化が絡むといっていいほど応用が利きます。
逆に、BPM変化がなければ応用の幅が著しく狭まるので、必須ギミックと言えます。
メリット②単体ならミスマッチが発生しにくい
譜面の速度を変更するだけなので、使用する場面を少し見誤っても違和感は弱いです。
そのため、「ギミック思いつかないから速度変化で妥協しよう」みたいな使い方も可能。
ただ、BPMを変化させる倍率が大きいほどミスマッチ時の違和感は大きくなるので、脳死での乱用には注意。
BPM変化のデメリット
BPM変化のデメリットは、以下の通りです。
- 速度にこだわり始めると作譜時間が延びる可能性も
デメリット①速度にこだわり始めると作譜時間が延びる可能性も
「1.5倍速は速すぎるな…1.25倍速は?これだと遅すぎる。じゃあ1.375倍速だな。」
みたいな感じで、速度にこだわり始めるとマジで時間が溶けます。
計算自体は簡単ですが、速度を試す度に計算するのはかなり手間です。
こだわりの強い人は、念のため計算プログラムを用意しておくのがいいかも。
BPM変化の評価
ギミックの評価基準は以下を参照。
汎用性の高さ:★★★★★
BPM変化を使った応用は無限なので、ギミック譜面を作る際は必須。
絶対に覚えておくべきギミックと言えます。
曲へのハマりやすさ:★★★★★
音合わせはもちろん、フィーリングでも曲に結構ハマります。
センスがいい人なら、BPM変化だけでクオリティの高いギミック譜面を作れます。
「ギミックが思いつかないときの妥協案」としても優秀。
記述の簡単さ:★★★★★
BPMとMEASUREの分子に任意の数値を掛けるだけなので簡単。
しかし、多用する場合は計算する回数が多くなりやすいため、計算結果をメモしたり、計算プログラムを用意して計算を楽にしたりするのがいいです。
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